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グローバル販売は340万台超 日産、2023年度決算発表 売上アップも中国では「苦戦」続く

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グローバル販売は340万台超 日産、2023年度決算発表 売上アップも中国では「苦戦」続く

北米で好調、キャッシュ改善

日産自動車は5月9日、2023年度の通期決算を発表した。売上高は前年比20%増加し、グローバルおよび国内販売も改善したが、中国市場では苦戦している。

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2023年度の世界販売台数は344万台(前年比4.2%増)で、売上高は12兆6857億円、営業利益は5687億円(51%増)、当期純利益は4066億円(92%増)となった。

国内販売台数は48万台(6.5%増)で、主に軽自動車のデイズや軽EVのサクラが好調だった。日本における状況について日産は「量から価値へと焦点を移し、(1台あたりの)売上高は12%増加した」と述べている。

世界に目を向けると、中国を除く各市場で販売を伸ばしたが、特に大きく成長したのが北米で、23.3%増の126万台を記録。中型SUVのローグ(日本名:エクストレイル)やセダンのセントラが好調だった。しかし、米国では「モデルミックスの影響」と「インセンティブの上昇」により1台あたりの売上高は8%減少した。

中国では第4四半期から2期連続で販売増に転じたが、依然として厳しい状況が続いている。販売台数は前年比24.1%減の79万台で、1台あたりの売上高も9%減少した。

EV需要には柔軟に対応

世界的に需要が鈍化しているEVについては、どのように捉えているのか。

日産は長期ビジョン「The Ambition 2030」に掲げるように製品ラインナップの電動化を進めており、2030年度までに19車種のEVを含む27車種の電動化モデルをグローバルに導入する予定だ。

内田誠CEOは会見で、最終的な目標は変わらないものの「(EVへの)移行ペースは一定ではない」とし、市場動向を見ながら柔軟に対応していくと述べた。また、今後の予測は難しいが、需要の変化に向けた「準備」が重要だとした。

日本では、サクラが2年連続で国内EV販売トップを飾るなど好調で、電動化比率は52%に上昇。2024年度もアリアやサクラ、ハイブリッドのeパワー搭載車の攻勢を続けるとしている。

欧州(販売台数36万)では小型SUVのキャシュカイなどのeパワー搭載車が支持を集め、電動化比率は47%となった。

変化の激しい中国市場では、現地の合弁パートナーである東風汽車集団と共同で「中国による中国のためのモデル開発」を行い、消費者の嗜好に合ったモデルを投入して競争力強化を図る。新型のNEV(新エネルギー車)の生産にも力を入れるという。

日産は、4月末に開幕した北京モーターショーで4車種のNEVコンセプトカーを公開している。2026年までに5車種のNEVを中国に導入する計画だ。

2024年度の業績見通しとしては、売上高13兆6000億円(9140億円増)、営業利益6000億円(313億円増)、当期純利益3800億円とさらなる改善を見込む。

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みんなのコメント

5件
  • rvu********
    北米の売り上げアップは良いけれど、フリート比率44%とインセンティブ増加、そして業界一位のサブプライム比率で成り立っているのは非常にまずいのでは?ゴーン・西川の一番ひどい時期でもここまではなかったわけだし。これで3年以内に北米販売33万台増を目指すとか正気には思えない。
  • cih********
    下請法違反はどうなったのだしょうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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